何者かになれなかった一年を、無駄にしない

記録

正直に言うと、
去年の私は「何者か」にはなれなかった。

名前が知られたわけでもないし、
胸を張って言える実績があるわけでもない。

がんばったはずやのに、
振り返ったら
肩書きも、数字も、
思ってたほどは残ってへん。

「私、結局なにしてたんやろ」

そんなふうに思った夜、
たぶん一回や二回ちゃう。


発信もした。
文章も書いた。
動画も撮った。
仕組みのことも学んだ。

でも、
思うように届かへん日も多くて、
反応がない画面を見ては
勝手に落ち込んで。

人と比べて、
自分のペースを見失って、
「もう向いてないんかな」って
何度も考えた。

正直、
全部やめたくなった日もあった。


それでも。

完全にはやめへんかった。

アカウントを消すほどの勇気もなくて、
「もう無理」って言い切るほど
割り切れもしなくて。

結局私は、
小さく、細く、
続ける方を選んでた。

派手な決断はできへんかったけど、
静かに残る覚悟だけは
手放さへんかった。


今になって思う。

あの一年は、
「結果が出なかった一年」やなくて、
戻らなかった一年やったんやって。

何度も元の生活に
引き返そうになりながら、

それでも
「このままはイヤ」って感覚だけは
なかったことにせんかった。

迷った時間も、
止まった時間も、
自信をなくした瞬間も、

全部、
ちゃんとここに積み重なってる。


だから私は、
去年を無駄やったとは言わへん。

遠回りやったかもしれんけど、
ちゃんと準備してた一年やった。

今年はきっと、
いきなり何者かにはなれへん。

でももう、
前の自分には戻らない。

それだけは、
もう決めてる。


今年は、
何者かになる前に、
もう戻らない私で進む。

それでええ。って思う。

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