気づけば、季節は冬。コンテンツビジネスに出会ったのは、梅雨に入る前やった。
あれから半年。
ついに、ずっと逃げてた
“動画講義づくり”に手をつけたんよね。
録画ボタンも押した。
マインドマップも開いた。
台本も読み込んだ。
今日は完璧や、と思ってた。
……なのに、音声ゼロ。
1本目を撮り終わって、
ワクワクしながら再生したら、
え、無音…?
まさかと思って設定見たら、
ミュート状態。
録画はしっかりできてるのに、
“私の声”だけ存在してない。
全身から力が抜けた瞬間やった。
2本目からはアドリブで挑戦。
「台本読むとマインドマップの流れとズレるし
もうアドリブでいこ」
そう決めて話し始めたけど、
途中で
“ん?今どこ説明してたっけ?”
ってなる。
マインドマップって枝がいっぱいあるから、
一度迷子になると、
どの枝に戻ればいいか全然わからん。
3本目、台本に戻ってみたら…
今度は、台本の順番と
マインドマップの枝の順番が噛み合わん。
話す内容と画面がリンクしてなくて、
自分で説明しながら
「あれ?違う枝の話してるやん」
って冷や汗かいた。
4本目。整えようとして、逆にぐちゃぐちゃ。
噛む。
言い直す。
話す順番が前後する。
頭の中ではきれいな流れになってるのに、
マインドマップを見ると
「あれ、いまどこ行くん?」
みたいな状態。
やればやるほど、
“完璧にしたい私”と
“現実の私”がケンカしてた。
そして5本目。
ふっと、力が抜けた。
撮り終えたあと、
動画を見返して気づいた。
「あ、これでええやん。」
「今日の私は、これ以上がんばらんでいいわ。」
完璧じゃないけど、
“今の私の精一杯”は映ってる。
ここでようやく、
完璧主義を脱ぎ捨てた。
この日の気づきは、大きかった。
挑戦って、
“うまくやること”より
“続けられること”のほうが大事なんやって。
ミュートでも、
順番が飛んでも、
言い直しだらけでも、
マインドマップの枝で迷子になっても、
それでも続けたら、
ちゃんと前に進んでる。
家のこと、子どものこと、仕事のこと。
毎日いろんな役割を抱えながら動いてる私らが、
初めての講義動画を完璧に作れるわけない。
むしろ、失敗は
“始めた証拠”やと思った。
今日、伝えたいのはこれ。
完璧じゃなくてええ。
やった“あと”の自分のほうが強い。
押し忘れても、
ミュートでも、
途中で迷子でもいい。
挑戦って、
“つまずきながら進む人”にしか訪れへんから。
あの日の私は、こう思った。
「完璧より、続けられる挑戦を選ぼう。」
そのほうが、未来は確実に動く。
あなたももし今、
一歩踏み出したいのに止まってるなら──
失敗上等でええよ。
その一歩が未来を変えるから。
一緒に、ゆるく進んでいこ。
みうより
